綺麗な星空を見る時

 庄内地方は街明かりが少ないこともあり、市街地から少し離れただけで圧巻の星空を見ることができます。
 春ごろから秋の終わりにかけては、天の川銀河の中心部分とそこから伸びる無数の星の帯が夜空一帯に広がり、空気の澄んだ冬はオリオン座やシリウス、カペラや昴などの豪華な星々が綺麗に輝きを放っています。これらを見ていると、言葉では形容できないスケールの大きさと、その調和のとれた美しさに圧倒されてしまいます。

それは神が造られた

 唯一の神のことばである聖書には「はじめに神が天と地を創造された」(創世記1章1節)とあり、このような星々を含めたすべてのものが神によって造られ、定められた法則に従ってその秩序が保たれていると記されています。
 確かに広大な夜の空を見渡すならば、たとえこのみことばを知らなくとも、これらが単なる自然現象の繰り返しによって生じたのではなく、何か偉大な存在と力によって造られ、成り立っているのではないかと心で感じ取ることができるのではないでしょうか。

神を知ることの大切さ

 そしてこのことは、私たちがこの天地万物をお造りになった神によって生かされているのだということを悟らしめるものでもあります。
 ですから、この方を自分の創造主と受け入れるか否かを考えることは、私たちが生きていくうえで大切なことなのです。
 ところが、現代の目覚ましい科学技術の発展に伴って、宇宙を含めたすべてのものの成り立ちが、目的も原因もない、単なる物理現象に過ぎず、神との関わりどころか神の存在そのものが否定されがちです。
 また昨今の新興宗教に端を発した社会問題や、宗教の名を借りた国家間の政治的争いの影響により、神について考えることに抵抗を持たれる傾向がより強くなっています。
 神を知ることが私たちが生きるうえでとても大切であることを考えるならば、このことはとても不幸なことです。
 神の存在と天地万物に関する答えは、科学や思想、文学や日本独特の宗教感の中にはないと聖書は語ります。これらと区別して聖書を読むことによってこそ、唯一の神に対する真の理解が生まれ、私たちが本当に知るべき人生の意味や、歩むべき道の土台を得ることができるのです。